2022年12月02日

4000万円の家を買った「年収800万夫婦」が  その7

◆当然ながらローンの借り換えは、新たにお金を貸してくれる銀行がないとできません。そのためには
借入額に対して収入等の返済能力が十分にあると認められて、審査に通る必要があります。

 しかし、借入時からよほど収入が増えているか、返済が進んで残高がかなり減っていない限り、ペアローンから
単独への借り換えは簡単ではありません。もし借り換えができたとしても、実際に1人で返済していけるのかどうかという問題も」あります。


 このようにペアローンを組んで自宅を購入した後に離婚した場合には、思わぬ問題が生じるかもしれません。
しかし夢のマイホームを購入するときに、離婚した後のことを考える夫婦はいません。一方で、厚生労働省の人口動態統計特殊報告によると、令和2((2022)年には約19万3000組の夫婦が離婚しているのも事実です。
ペアローンを組む際には、離婚後のリスクを想定しておかないと危ないかもしれません。

 以上を考えると、ペアローン破綻を防ぐには「物件価格の2割程度の頭金を用意する」 「ペアローンを
組むときは借入可能額まで目一杯に借りない」 「余裕のあるときに繰上げ返済をしてローン残高を早めに減らす」といった対策が必要でしょう。

 同時にこれらは、何も離婚したときに備えるためだけでなく、想定外の転居や収入の減少など急なライフプランの変更に対応する上でも有効です。住宅購入時には誰もが幸せな未来を思う描くのは当然のことですが、そのようなときでも「備えあれば憂いなし」という意識は持っておいた方がよいかもしれません。


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Posted by 編集長 松尾 忠 at 06:53│Comments(0)
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